斉藤恵のネイリバナの間

斉藤恵旧ホームページ(2012.6~2022.3保存用)です。

雲凍る一月 二人で神社

初詣のおみくじ 私だけ大吉引いて

あの頃は一緒に喜んでくれたね

いつも二人同じくらい幸せだと思ってた

路地香る三月 君んちのポスト

待ちわびた春の便りは来ず

いつまでもひたむきな君を見ていたかった

「あきらめる」なんて君が 少し遠い

今年も奇跡的に雪が降って

君は誰かに電話したくなったかな

目もくらむ八月 午後七時打ち上げ

地元の花火大会 私だけ浴衣着てって

あの時もっと喜んでほしかったのに

そう君はいつも何か少し足りない

いつのまにかまた次のおみくじを

君と引くのが恐くなってしまったんだ

こんな私を君はもう許してはくれないかな

言わなくちゃ 言わなくちゃ

怒らないで聞いて

十月の黒い雲 消えなくて

今年も奇跡的に雪が降って

私は君に電話したくなったんだ

今年も奇跡的に雪が降って

二人で幸せになれたならよかった

ちょうど一年前 二人で神社

初詣のおみくじ 私だけ大吉引いて

あの時君は 一緒に喜んでくれた

私はもう十分に幸せだったんだね